株式会社 日立製作所 様(ル・クローンMobile)
金融業界向け情報システム事業を展開している株式会社日立製作所 金融システム事業部は、渉外支援システムの開発ツールとして「ル・クローンMobile」を導入した。高い品質と信頼性の2つを同時に求められる金融機関向けシステム構築にル・クローンMobileの導入を企画した金融システム事業部 NEXTCAPソリューション本部 金融システムサービスセンタ 松崎十平氏 中島銑良氏に採用理由を詳しく聞いた。
導入の背景
アナログからデジタルへ
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「2005年4月個人情報保護法施行により、あらゆる業界で個人情報漏えいの危険性があるもの、つまり紙媒体での顧客情報の持ち出しが困難になりました。それは金融機関でも同じことで、今まで以上に情報を厳格に管理すると共に"顧客データの一元化による情報共有"、そして全渉外営業員の"情報武装"が非常に重要なテーマとなりました。」 「まず、紙媒体での情報携帯による情報漏洩リスクの低減策として、情報をデータ化して持ち出す為の情報端末の選定から始まりました。金融機関のシステムともなれば、銀行によっては渉外担当だけでも何百人もの営業員が存在しています。その為、携帯の容易性とコスト面を考えると、必然的にノートパソコンではなく携帯情報端末(Personal Digital Assistant、以降PDAと表記)という選択になりました。そして、開発者には"誰でも簡単に開発が可能なツール"、ユーザにとっては"パフォーマンスに優れたアプリケーション"という2つの観点からPDAアプリケーション開発に最適な統合開発ツールを探している時、ある展示会でル・クローンMobileに出会うことができました。」 |
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導入のポイント、使用感
機能はもちろん、初心者でも出来る”開発の容易さ”が決め手に
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金融システム事業部 NEXTCAPソリューション本部 金融システムサービスセンタ 中島 銑良氏
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「ル・クローンMobile導入に至った大きなポイントの一つが"開発生産性"ですね。製品説明セミナー出席時にGUIベースで簡単に誰でも高度なアプリケーションが開発できるというのは分かっていましたが、実際開発に入ると120近いプロトタイプの画面設計が約1週間、開発から単体テストまでを約2ヶ月で行うことができました。最終的には、当初予定していた"Web型アプリケーションの開発工数に比べ約半分の工数"でアプリケーションを開発することができました。アプリケーションのパフォーマンスに関しては、ル・クローンの特徴でもある"ローカル環境でのLCDB(ル・クローン
データベース)による高速データアクセスが実現"されており、通信環境を意識せず使用でき、導入されたお客様からも好評を頂いております。」 「また、携帯端末内部にデータを保有することはセキュリティ面での不安要素になるかと思いますが、"ル・クローン独自のデータベース暗号化機能"を始め、当社個別の施策(アプリケーション認証、アカウントロック、内部データの自動消去機能など)計6つのセキュリティ施策を施すことにより、金融機関でも安心して使用出来るセキュリティレベルを実現しています。」 |
渉外支援システムフロー図
画面イメージ
■法人基本属性 | ■訪問結果入力 |
導入効果
情報の一元管理の実現
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「渉外支援システムの導入効果としては、大量の顧客情報を常に携帯できるため、業務効率改善と渉外営業員全体の渉外力の底上げに役立ったと思います。例えば、営業員はPDAにて訪問予定表を確認、いつどこに何の目的で訪問するかを瞬時に把握し、訪問後はPDA上で訪問結果や折衝内容、案件情報の登録を行うことができます。支店長や次席者などの管理者はデータベースに反映されたお客様の登録情報から次のアプローチ方法の指示を出すなどして営業員の行動管理の徹底を実現しています。また、どのお客様に"いつ"訪問し""どのような対応"を行ったかという情報をデータベースに残せるようになったことで、営業員の異動時も引継ぎ作業等の業務が簡単に行えるようになりました。」 |
ソア・システムズに望むこと
「"世の中の求められるもの、必要なもの"というのは常に変わり行くものですので、今後もソア・システムズ殿には時代に合った製品・機能を随時開発・提供していただきたいと思います。」 |
企業様プロフィール
株式会社日立製作所様 http://www.hitachi.co.jp/ |